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映画の感想

KAGEROU

評価:
齋藤 智裕
ポプラ社
¥ 1,470
(2010-12-15)

話題の新書。水嶋ヒロならぬ斎藤智裕の処女作。
あのカッコイイ結婚会見、小説大賞受賞、賞金辞退…
外見、経歴、どこまでカッコいいんだ!?と、同じ男として畏敬と僻みの気持ちを持ったまま、文章はどんなもんか、粗探し的な興味もあって読んでみました。


間もなく誕生日を迎え、41歳になる大東ヤスオ。リストラに遭い、転職はうまく行かず、消費者金融の借金が膨れ上がってしまった。妻も子供も無い身、とうとう自殺を決意し、やっと見つけた手頃な廃ビルの屋上。

金網をようやく半分よじ登った頃、ヤスオを呼び止めて近づいてきた男、キョウヤ。
ヤスオを金網から引きずり下ろし、名刺を渡す。そして死ぬ覚悟が揺らがないヤスオにある契約を持ちかけてきた…。


いやぁ、イイ話です。
ノンフィクションですが、話も設定もシンプルで読みやすい。後半の展開にはドキドキしつつ、2時間もかからずに読み終わってしまいました。

何も考えずに自殺しようとした主人公。
自らの死に直面し、限られた時間の中で、「命」「人生」について掘り下げて考えていきます。

ヒロイン・アカネとの出会いによって、命の重みを実感し、人生の意味を見出した主人公。
そして行き着く結末は…

SF的要素に賛否両論あると思いますが、最後の涙はグッときました。
あれは何の涙でしょうか?喜びでしょうか?
そしてThe Last Chapter(最終章)の次の、Reportに書かれた事務的な内容。私はここで一番感動しました。
いやぁ巧みです。


非常に重いテーマを扱いつつ、全体的に明るい雰囲気で、サラッと読める軽さ。
若い人にたくさん読まれるとイイなぁと思える優良作品です。

題名の「KAGEROU」は何を意味しているのでしょうか?
陽炎…蜻蛉…
謎のキャラクター、キョウヤ。映画化されたら水嶋ヒロがやるんでしょうねぇ…
映画を意識したボリュームになっている気がします。
売れる方程式というか…別に悪い意味ではなく、素晴らしい。脱帽です。

40歳の中年男にしては、何も考えていなさ過ぎて、哀愁や重みがまるで無い主人公。
ちょっと、その世代には物足りないかもしれません。
ただ、感動を狙うのではなく、テーマを考えて欲しいという姿勢の作品です。
同じテーマを扱う他の作品に比べても、感じ入るモノが多かったです。
読み応えがあってお勧めです。


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もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら

ビジネス書の常識を覆し、100万部を売り上げた小説。
発売当初から興味はあったのですが、最近また話題になってきて、ついに購入しました。

高校2年の夏に弱小野球部のマネージャーになった川島みなみが、ピーターFドラッカー著の『マネジメント』を読んで、野球部を管理、運営しながら甲子園を目指す話です。


野球部とはどんな組織か?
 −企業の目的、使命を考える時、出発点は「顧客」である
野球部の顧客とは?
 −顧客を満足させる事こそ企業の使命であり目的である。
野球部が設定すべき目標は?
 −マネジメントは、生産的な仕事を通じて、働く人に成果をあげさせなければならない
 −専門家のアウトプットを顧客に翻訳してやることもマネージャーの仕事である
 −人のマネジメントとは、人の強みを発揮させることである。

…『マネジメント』の考えに沿って一つ一つを掘り下げて考え直し、やる気を引き出す為の練習メニュー改革、基礎力upの為の他部活合同練習、地域少年野球との交流といった、野球部という「組織」の成長を進めていきます。
「イノベーション」なんてよくわからない単語も、全て野球部の事例に合わせて実行されていくので、難しい事は何もありませんでした。

そして理想の野球部が完成されていく様は読んでいても気持ちがイイです。
人を動かす立場として下した判断が結果に結びつく様子は、かなり感動します。


私も半年前まで某企業で営業のマネージャー職に就いていました。
主人公の女の子の3分の1も「マネジメント」できていなかったなぁと恥ずかしくなりますが。

法学部出身で、経営学に無縁だった私。色々と解りやすそうな入門書に手を出しましたが、こんなに解り易く教えてくれた本は他にありませんでした。
2〜3時間で読めてしまう内容なので、是非読んでみてください。
「人を動かす」という視点でみれば、営業でない仕事でも、子育てでも、全ての人達に役立つ内容だと思います。

次はドラッカーに挑戦してみようかな…
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幻夜

全3部作の「白夜行」。第2部にあたる「幻夜」を読みました。

前作の舞台とは少し離れた兵庫県。阪神大震災の前夜から物語がスタートします。

自殺した父の通夜を行っていた水原雅也。早朝に起こった震災のどさくさにまぎれ、父を騙して作った400万の借用書を持つ叔父を衝動的に殺してしまった。その現場を目撃した女性に誘われ、二人で手を組み東京で生活する事になる。

魔性とも言える魅力を持った彼女を愛してしまった雅也。彼女の指示に従って、次々と悪事に身を染めていく。ストーカー行為、毒ガス事件、レイプ事件、そして…。その度に成り上がっていく彼女。一蓮托生を誓った彼女の為、既に後戻りできない雅也。しかしある時、彼女の過去に疑問を持ち始め…

前作との繋がりはほとんどなく話が進んでいきます。独自の話としても面白いのですが、最後にアッと言わせる真実が明らかになります。名作「白夜行」と比べるとドラマ性に欠けると言うのが正直な印象ですが、最終部への布石と考えると、前作以上の壮大なドラマが浮かんできます。どのような結末を迎えるのか、今から楽しみです。




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白夜行

評価:
東野 圭吾
集英社
¥ 1,050
(2002-05-17)

今更ですが、読みました。「白夜行」東野圭吾。

昔、「秘密」の映画を観ました。とても面白かったのですが、なんとなく最後がモヤッとして、原作の最後の章だけ読みました。衝撃でした。あのラストに勝る作品が他にある訳がないと思った位でした。
そうした実感もあったし、様々な人から「面白い!」という評判は聞くものの、何故か、東野圭吾作品と接したのはそれっきりでした。

今回、友人のGさんのハマりっぷりを聞いて、何となく買ってみました。文庫で854ページ。
とんでもない分厚さですが、いやぁ面白い。一日半で読み終わってしまいました。


1999年の作品ですが、物語はそこから20年程遡った、ある殺人事件からスタートします。
殺された質屋の主人は、事件当日、現金100万円を財布に入れて、貧しい母娘二人暮らしのアパートを訪問していた。容疑者は浮かび上がるものの、結局その事件は迷宮入りしてしまう…。

その後、被害者の息子・桐原亮司は中学、高校と進学するが、高校時代、中年女性を相手にした逆売春の斡旋の商売を始める。その後、インベーダーゲームの爆発的ヒットの後、盗作コンピューターゲームの通販、銀行のキャッシュカード偽造…危ない橋を渡り続けていた。

容疑者の娘・西本雪穂は母が事故で死んでしまい、親戚に引き取られた後は中学、高校、大学、結婚…順風満帆な人生を送る事になる。

全く別々の人生を送る二人。しかし長い年月が経つ中、二人の周囲に起こった幾つかの犯罪が二人の関係を匂わせる…。


物語中盤、亮司が「昼間に歩きたい。」「俺の人生は白夜の中を歩いてるようなもんやからな。」というセリフ。私はココが一番印象に残りました。題名にもある「白夜」というキーワードはココしか出てきません。

そしてあのラスト…。
解説で馳星周さんも言及していましたが、この作品は主人公二人の心境を一切描いていません。事件の真相も刑事の推測でしかありません。しかし、関係者達の視点で語られる様々なエピソードと、最後に出てくるもう一つのキーワードが、二人の「想い」を想像させてくれます。思い出すと泣けてくる…そんな味わい深いラスト。イイです。
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告白

奥さんの友達が貸してくれました。

先日映画を紹介しましたが、愛娘を自分が担任するクラスの生徒に殺された女教師の復讐劇です。

まず驚いたのが、とにかく読みやすい!!
サクサク読み進んでしまい、2時間くらいで終わってしまいました。
そして、読み終わったときの気分は映画と全く異なります。

残酷な現実を描写しているのは映画も文庫も同じなのですが、読み終わった後のこの気分の違いは何でしょう?

改めて、内容を忠実にスッキリ2時間にまとめたあの映画は凄いと思いましたが、観終わった後の気分の悪さは否めません。しかし、文庫は読み終わって結構スッキリします。結論がシックリくると言うか…

幼い少女を殺した中学生二人。彼らが何故そんな事をしてしまったのか、責任は誰にあるのか、どう責任をとるべきなのか、関係者5人の告白によって徐々に浮き彫りにされていきます。
そして達成された復讐。

復讐の犠牲になってしまった人達は本当に死ぬべきだったのでしょうか?
完膚なきまでに叩きのめされ、生き残ってしまった二人はその後どんな人生を送るのでしょうか?
女の子を巻き込んでしまったあの復讐は決して正しくありません。しかし、復讐がされなかった場合のあの二人のその後はどうだったのでしょうか?

みんなが絶賛していた通り、本当に面白かったです。
まだ読んでいない方、是非!!
読みやすいです。損はしません。
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翔ぶが如く〈1〉 (文春文庫)

明治政府ができた後の日本が西南戦争に向かうまでを描いた作品。

正直、読むのにメチャクチャ苦労しました。全10巻。
先ず、主人公がいません。とにかく登場人物が多く、ほとんど覚えられません。まぁそこは司馬遼太郎、丁寧な文章で全く問題ないのですが、小説というよりも歴史の教科書と言った方がイイんじゃないかって位「時代」に焦点を当てた作品です。

何故、私がこの作品を好きかというと、やっぱり日本を救いたい!!という志士達、しかも「竜馬が行く」や「世に棲む日々」の時代に活躍した多くの志士達が志半ばで逝った後、その想いを受け継いで明治政府を作っていく様、その熱い志。コレです。
いやぁ司馬遼太郎ならではだと思います。大久保利通が明治政府を作っていく様もナカナカ魅力的です。

数多い登場人物の中で、ホント脇役でしかないのですが、「村田新八」という薩摩藩士がいます。おそらく幕末マニア以外知っている人は皆無のこのお方。司馬作品にはこの時代、魅力的な人がたくさんいます。坂本竜馬、土方歳三、高杉晋作…こういった面々を押しのけて、私が幕末で(司馬遼太郎の長編モノを読んだ限りで)一番カッコいいと感じたのがこの人なんです。

涙なしでは語れないエピソードが、当時、征韓論をめぐって明治政府内で政治的対立が生まれ、征韓論を主張した西郷隆盛が破れ薩摩へ下野します。その後、外遊から帰ってきた村田新八。広い世界を感じた彼にとって、征韓論は全く賛成できる方策ではなかった。しかし尊敬する西郷隆盛と対立する新政府にこのまま参加するのか。

新政府からその能力を期待されていた彼は『残りの人生を賭けて、西郷隆盛を大統領にする』と言って西郷の元へ下野。最終的に西南戦争で西郷と共に戦死してしまいます。
 
なんて言うんでしょうか、世界を知り、国を思う気持ち、国を作りたいという気持ち、尊敬する人への気持ち、その中で彼は愚直な、最高の選択肢を選びました。単に私好みの選択だっただけなんですが、いやぁ〜思い出すだけで泣けてしまう私はちょっと変態かもしれません。
 
未だこの意見に賛同してくれた友人はいないのですが、誰かにわかって欲しい!そんな欲求からこのレビューを書いてます。
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