評価:
リー・ホール
角川ヘラルド・ピクチャーズ
¥ 3,948
(2005-12-22)
評判は知りつつも観てない映画。まだまだあります。
今回はリトルダンサー。いやぁ良かった!!
スポ根だと思って観たのですが全然違いました。
イギリスの片田舎。炭鉱の町。石炭の時代は終わり鉱山は赤字続き。鉱山閉鎖を決めた経営者にストを繰り返す労働者達。主人公ビリーの父と兄はその指導者的存在だった。他に産業がないこの町で鉱山が閉鎖すれば、路頭に迷う家族は数え切れない。
父に言われるまま通っていたボクシング教室。ある日同じフロアにバレエ教室が引っ越してきた。ふとしたきっかけでバレエを習い始め、楽しさを覚えたビリーだったがとても父には話せない。ビリーの才能に気付いた先生は王立学校への推薦状を書くと言うが…
バレエとは無縁の貧しい炭鉱夫の家庭。先の見えない境遇に苛立ちが募る中、全く理解を示さない父と兄。先生が説得を試みたが、失敗。生活レベルの違う彼女には父や町の境遇を理解することはできず、逆に激しく対立してしまった。
優しいビリーの苦悩。母は既に他界。はけ口は踊りしかなかった。
クリスマスの夜、偶然息子の踊りを見て才能に気付いた父。しかし金はない…。
時代に取り残された町で、外へ羽ばたける才能をもった少年。
自分達の境遇は変わらなくとも、少年の門出を願う家族愛と友情。
お父さん達がエレベーターで地下に降りていくシーンが印象的でした。
愛と思いやりに溢れたストーリー。音楽も印象的です。
子供を持ってる人にこそお勧めの映画だと思います。